親知らず

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親知らずとは?

一般的に17歳~30歳頃に生えてくる、前歯から数えて8番目(一番奥)の永久歯のことを親知らずといいます。智歯(ちし)や第三大臼歯とも呼ばれています。

親知らずを抜歯した方が良いケース

周りの歯や全体の噛み合わせへの影響等を総合的に診査し、残した時のリスクの方が上回ると判断した場合に抜歯をご提案させていただいております。

真っ直ぐに生えていない親知らず

親知らずは永久歯の中で一番最後に生えてくるため、真っ直ぐ生えるのに十分なスペースが確保できず、横や斜めに傾いて生えたり、骨の中に埋まったまま生えてこない場合があります。

こうした親知らずは、腫れや隣接する健康な歯が虫歯になるなどのトラブルの原因になりがちです。

一部の親知らずのみ生えている

親知らずは上下左右に1本ずつ生える可能性がありますが、一部の親知らずのみ生えることもあります。この場合、歯並びや噛み合わせにも影響し、顎の左右のバランスが悪くなるリスクもあります。

抜歯後の注意点(痛み、腫れ、食事、その他)

痛み

親知らずの抜歯後の痛みは、当日麻酔が切れた後から翌朝ごろにかけてがピークとなります。痛む場合はむりに我慢せず、お渡しする鎮痛剤を服用しましょう。
痛み方にはお口の状態や抜歯の難易度などにもより、個人差があります。
また、後日ご来院いただき、症状の確認や消毒をさせていただいております。

腫れ

歯茎の腫れは、痛みより少し遅れてからピークを迎えます。おおよそ2~3日でピークとなる場合が多いとされており、そこから徐々に腫れはひいていきます。また、まれに内側の腫れにより舌が挙上し、気道閉塞が起こる場合があります。
腫れが長引く場合や腫れが強いと感じる場合は受診をお勧めします。痛みと同様に腫れにも個人差がありますので、大切な予定の前などは避けて抜歯をした方が良いでしょう。

出血

抜歯後から翌朝ごろまで、じわじわと出血が続く場合があります。ガーゼを20~30分ほど噛んで圧迫止血を行なってください。それでも止まらない場合はご連絡ください。

神経麻痺

親知らずの根の先端近くには、口唇の感覚神経が通っているため、抜歯後に一時的にマヒが発生する場合があります。その為当院では安全性を考慮し大学病院にご紹介する場合がございます。

食事

通常、親知らずの抜歯後は出血が完全に止まっていれば、30分程度で食事は可能ですが、麻酔が効いている状態だと温度を感じにくいため、熱い食べ物などには注意が必要です。また、頬の内側の肉を噛んでしまわないよう、意識しながらゆっくりと食べるようすると良いでしょう。

抜歯の穴

抜歯をした後の部分には、穴の奥に黒っぽいジェル状の固まりができます。これは血餅(けっぺい)という血の塊で、止血や傷口の回復の機能がありますので、これが飛び出さないように注意しましょう。
もし食べ物が穴に落ちたように見えても、あまり気にしすぎず優しくゆすぐ程度にしましょう。

お風呂

お風呂に浸かると血行が良くなることで出血しやすくなるため、抜歯当日はシャワー程度で済ませる方が良いでしょう。

喫煙、飲酒

抜歯治療中の喫煙や飲酒は、出血が止まりにくくなったり、傷の回復が遅れる恐れがあります。抜歯したところが落ち着くまでは、喫煙や飲酒は控えることをおすすめします。